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一個人クラインガルテンは、東京から車で2時間半の山梨県北杜市高根町蔵原にある高根クラインガルテンの中にある。高根町は、清里高原にほど近く、甲斐駒ケ岳や八ヶ岳、金峰山といった南アルプスの山に囲まれた自然豊かな地だ。また、たかねの湯をはじめ、温泉も湧き出る。高根クラインガルテンのすぐ向かいは、ドラマ『風林火山』でおなじみの山本勘助の屋敷も残っており、山梨県の観光スポットのひとつでもある。
高根クラインガルテンの敷地内には、今回私たちが畑を借りた市民農園のほかに、ハーブ農園、フラワーガーデン、野外バーベキュー場、ゲートボール場、農園のオーナーが宿泊できるラウベやコテージといった施設がある。敷地のほぼ中央に位置する夕焼け橋は、人が渡ると、夕焼け小焼けのあの懐かしいメロディーが奏でられる仕組みになっており、クラインガルテン全体のシンボル的存在にもなっている。
雑誌「一個人」では、8畝ほどの畑を借り、編集部で太陽の光の下、四方を山々に囲まれた最高の環境の中で、農作物を自ら育て、収穫するプロジェクトを立ち上げた。
ここを管理運営する中村専務に案内されて、編集部は、初めて、一個人村のクラインガルテンと対面した。10m×20mほどの四角い畑の一面に青々とした雑草が覆い茂っている。それを見て、ガク然とした編集部は、「このままでは、大切な農作物を育てられない」とすぐさま、雑草を取りにかかる。すぐにむしり取れるものもあるが、中には地にしっかりと根をはやしていて、容易には取れないものもある。
「道具小屋にあるミニサイズのすきを使うと楽に取れますよ」
と中村専務。
試してみると、土を掻き出すだけで、雑草がみるみる取れる。
![ホンダ「SALADA」で畑を耕す。[写真1]](images/pic05.jpg)
1時間後にはすっきりとした更地となった一個人クラインガルテン。土の上に肥料をまき、耕運機をかけて、農作物を育てられる土壌にする作業を開始。ところが、耕運機がなかなか前へ進まない。つっかえてしまうのだ。
「ちょっと持ち上げるようにすると、耕運機を操作しやすくなりますよ」 とまたもや中村専務の助け舟。コツをつかんだ編集部は、すっかり耕運機のプロに。
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左から、金町小かぶ、滝野川ごぼう、亀戸大根、ごせき小松菜。いずれも、江戸・東京生まれの「江戸東京野菜」。江戸時代から東京周辺で栽培されてきた伝統野菜は、京野菜や加賀野菜と並び、人気の野菜ブランドのひとつになっている。
味にも、現代の野菜にはない特徴がある。直径が5cm程度の金町小かぶは、江戸庶民にとっておなじみの野菜であった。滝野川ごぼうは、根が80〜100cm以上と通常のごぼうよりも長く、亀戸大根は、三角錐状で細見の根に、葉は丸みを帯びたキレイな形が特徴。ごせき小松菜は、今の小松菜に比べて苦味が少なく淡白。
![「江戸東京野菜」4種類の種をまく[写真3]](images/pic10.jpg)
ようやく、畑らしくなった一個人村クラインガルテン。
くわやすきをつかいながら、今度はひとつひとつの作物にあった形状の畝を作っていく。まずは、金町こかぶのための畝。
「ここは、そこそこ根が深くなるので、5cmくらいの山を作るといいですよ」との中村専務のアドバイスを参考に、土を盛り上げる。盛り上げたところに、5cm間隔で2列の親指一つ分の穴をあけていく。この穴に金町こかぶのタネを3粒ずつ蒔き、上から、軽く土をかける。
「かぶせすぎないのが、ポイント。芽が出やすいようにしてあげます」と中村専務。
同じ要領で、亀戸大根も7cmの山を作り10cm間隔で1列にタネを蒔き、滝野川一号は10cmの山に3cm間隔で2列、ごせき小松菜は3cmの山に3cm間隔で3列にタネを蒔く。編集部では、畝を作り、穴をあけては、タネを蒔き、土をかぶせる作業を特に念入りに行った。いい子が育つようにとの編集部の祈りは通じるのか。
次回は、芽が出てきた畑の様子をリポートする。










![ホンダ「SALADA」で畑を耕す。[写真3]](images/pic07.jpg)