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第7回 北近畿タンゴ鉄道

京都の海を眺めてケーティーアールの列車が走る

「海のない都道府県は?」というクイズに「長野、山梨、奈良・・・京都!?」と答えてしまう場面を見たことがある。関西在住の方には当たり前の話だと思うのだが、もちろん京都に海はある。それほどまでに古都京都のイメージが強いのだろう。海があるだけでなく、松島、安芸の宮島と並ぶ日本三景のひとつ天橋立も京都の海にある。

北近畿タンゴ鉄道から見える海は若狭湾周辺の海で波も穏やかで美しい。最も海が美しく見えるのが丹後神崎駅と丹後由良駅間にある由良川橋梁だ。この鉄橋は川幅の広い由良川を渡る長い鉄橋で、鉄橋のすぐ脇が海になっている。車窓から眺めると海の上を滑っているようにも感じる車窓の名所だ。天気の良い日にこの鉄橋を見ていると空のブルー、川と海のブルー、そしてローカル列車のブルーのボディーと鮮やかな風景を目にすることができる。

線路近くで撮影をしていて地元の方と話をすると「そうかい。ケーティーアールを撮ってるのかい」と言われることが多い。たとえおばあちゃんでも、この鉄道をこう呼んでいる。ケーティーアールはK=北近畿、T=タンゴ、R=鉄道=レールウエイの略。鉄道の愛称を○○電や××鉄と呼ぶのは良く聞くのだか、地元の方がアルファベットの略で呼んでいるのはあまり聞かない。JR宮津線が第3セクター鉄道に転換して18年。列車で通学する高校生は生まれたときからケーティーアールが身近にあった計算だ。北近畿タンゴ鉄道は観光客を運ぶのはもちろん、地元にしっかりと根付いたように感じた。

北近畿タンゴ鉄道でみられる風景写真

由良川に架かる橋梁を渡る普通列車。初夏の青が美しい

北近畿タンゴ鉄道でみられる風景写真

北近畿タンゴ鉄道の観光列車タンゴディスカバリーも走る

 
北近畿タンゴ鉄道でみられる風景写真

新大阪からの直通はタンゴエクスプローラー

北近畿タンゴ鉄道でみられる風景写真

天橋立駅から近い天橋立ビューランドからまた覗き

 

データ

JR舞鶴線とJR小浜線に接続する西舞鶴駅からJR山陰本線に接続する宮津線は83.6Kmの路線で1990年に第3セクター鉄道に転換した。JR福知山線の福知山駅と北近畿タンゴ鉄道の宮津駅を結ぶ宮福線は新規開業の宮福鉄道として1988年に開業。1989年に今の会社名になっている。北近畿タンゴ鉄道のタンゴディスカバリー、エクスプローラー、JRの特急はしだて、文殊が京都大阪方面と北近畿を直通で結んでいる。

観光のポイント

天橋立ビューランドの写真

天橋立ビューランド(天橋立駅)

日本三景天橋立を眺める最高の場所。ここから望む松並木は飛龍観と呼ばれ、龍が天に昇る姿にたとえられている。天橋立と言えば「股のぞき」だが、股のぞきをすると、天地転倒の逆転効果により、松並木が空中に浮かんだような錯覚を起こし「天の釣り船とも天にかける橋」とも例えられる。

  • 住所:
    〒626-0001 京都府宮津市天橋立文珠
  • TEL:0772-22-5304
  • FAX:0772-22-5305

加悦(かや)SL広場(野田川駅)

かつてこの地に、古びた木造のかわいい駅舎と村人たちを乗せて走る小さな鉄道・加悦鉄道があった。その役割を終え廃線になった後も、明治6年にできた機関車をはじめ、珍しい貴重な車両がたくさん残っていた。昭和45年より、旧加悦駅構内の一区画において「加悦SLの広場」を営業していたが、これを旧鉱山駅跡地に移転、施設も新たに建設。内容も大幅な充実を図って、新しい「加悦SL広場」としてオープン。平成11年には産業考古学会より保存功労賞を、平成12年には推薦産業遺産に認定、また鉄道友の会よりグローリア賞を授賞。平成15年12月には加悦鉄道車両群11両が町の文化財として指定をされた。

さらに、平成17年6月には、旧加悦鉄道の2号機「123号機関車」英国:Rt.Stephenson社製の蒸気機関車が重要文化財に指定された。

加悦(かや)SL広場の写真

【写真1】
河東鉄道(長野電鉄)の3号機。昭和9年(1934)に同社より譲受。昭和15年(1940)空気圧縮機、空気ブレーキ取り付け。昭和42年(1967)まで稼動。旅客、貨物輸送に最も活躍した機関車

加悦(かや)SL広場の写真

【写真2】
創業に伴い新造(伊賀鉄道発注車を譲受)。二重屋根を持つボギー台車で、客室は二等、三等に別れている。昭和43年(1968)まで稼動。現役当時はニ、三等室の仕切りを取り外して使用。平成6年(1995)新造時の状態に復元

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