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最北端の路線と言えば荒涼として厳しい環境の路線を思い描く。もちろん日本最北端の駅と言えば北海道の稚内駅なのだが、本州最北端はこの大湊線終点のひとつ前にある下北駅、そして終点の大湊駅は本州最北端の終着駅。それぞれ「てっぺんの駅」「てっぺんの終着駅」とキャッチフレーズが付いている。沿線の風景も最北端に負けてはいない。特に有戸−吹越間では砂浜近くに線路が敷かれ、恐山を望む陸奥湾と低木の広がる丘陵を眺めながら北の列車旅を楽しむことができる。
大湊線の風景は5月になると一変する。陸奥横浜は菜の花日本一をうたっているのだが、とにかく広い菜の花畑がそこかしこに広がるのだ。見渡す限りの菜の花はじっとしてみていると頭がくらくらしてくるほどまぶしい。青い空に映え、小さなハチが飛び交い、鮮烈な香りが漂う。冬が厳しいだけにより華やかに北の春を演出しているようだ。線路の周りにも花畑は出現する。ところが列車と花畑を撮影するのは意外に難しい。ひとつは花の時期。年によって花の時期は大きくずれてくる。早い年ではゴールデンウィーク中、遅い年になると5月後半になって見ごろになってくる。もうひとつは菜の花畑の場所だ。数年前にロケーションの良い場所に菜の花があり今年も撮ろうと思って出かけても見事になにもない。連作障害を防ぐために毎年作付けの場所が違うのだ。これはもう行ってみるしかない。思い通りの場所に菜の花がないと、また来年来ようと思う。そして何年にも渡って菜の花の時期に下北半島へと通うようになるのだ。

菜の花畑と大湊線普通列車、陸奥湾の向こうに恐山も見える

休日を中心に運転される観光列車“きらきらみちのく”

有戸−吹越間の線路。荒涼とした雰囲気を見せてくれる

終点大湊駅近くから見た恐山。最高峰が釜臥山だ
データ
東北本線に接続する野辺地駅から行き止まりの終点大湊駅まで58.4Kmのローカル線。はまなすベイライン大湊線の愛称がついている。ほぼ全線が陸奥湾に沿って敷かれていることで風光明媚な路線として知られている。
観光のポイント
ホタテをモチーフにデザインされた建物が特徴。作付面積日本一の菜の花の町にちなんで名づけられた。5月には大勢の菜の花ファンが訪れる。菜の花を使ったドーナッツ、ホタテ入りコロッケ、なまこ加工品など地元産品にこだわって提供している。
(住) 青森県上北郡横浜町字林ノ脇79-12
(電) 0175-78-6687
(交) むつ横浜駅からタクシーで3分
(営) 4月1日〜12月30日まで、無休
大晦日12月31日と、元旦1月1日は定休日
1月2日〜 3月31日まで、毎週火曜日定休日
下北半島随一を誇る主峰「釜臥山」の頂上近くに建てられた展望台。そこからの眺めは360゜の大パノラマ。眼下に市街地と陸奥湾を抱え、遠くは八甲田山の山々、北は北海道をも望むことができる。
(住) 青森県むつ市大湊字釜臥山1
(電) 0175-22-1111(むつ市商工観光課)
(営) 8時30分〜21時30分
(休) 期間中無休(11月4日〜4月末は閉鎖)
地図









