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第3回 常磐線

うららかな春の日、通り過ぎる列車の風は梅の香りがしていた

春の暖かさにも慣れ始めた3月下旬、偕楽園では梅の花がピークを迎える。早い所では1月頃から見頃を迎える梅も、ここでは遅めに開花する。早咲きから遅咲きまで次々と咲いて長い間春の彩りを楽しめるのが偕楽園の魅力だ。この写真を撮影した年は、ちょっと変わった咲き方をした年で、春が遅く花の開花が遅れた。撮影日は3月24日。普通ならば早咲きの梅は終わり遅咲きが見頃になっている頃なのだが、全ての梅がいっせいに満開になり、何度か訪れた中でも最高の花を見せてくれた。

偕楽園と列車を撮影するベストポイントは、徳川光圀公像のある公園から偕楽園の東門へと通じる偕楽橋の上だ。カメラを構えて列車を待っていると通りかかる人たちが覗いて行く。「電車はいつ来ますか?」などと聞かれて、観光の人たちといっしょに撮影。普段は山の中などで一人の撮影をしているだけに、列車を待っている間もちょっと楽しい春の撮影になった。

常磐線でみられる風景写真

偕楽橋から撮影した特急「フレッシュひたち」。編成ごとに「霞ヶ浦」や「梅」など、沿線の自然や観光資源をテーマとしたシンボルを決めているのが特徴。

常磐線でみられる風景写真

偕楽園駅。偕楽園の梅まつりの時期に合わせて営業する臨時駅。営業期間中は一部特急列車も停車する。

 
常磐線でみられる風景写真

約3000本、100品種の梅で知られ「水戸の梅まつり」には多くの観光客が訪れる。

常磐線でみられる風景写真

水戸駅の「納豆弁当」。揚げ納豆、カレー風味、きんちゃくと手が込んでいて楽しい。

データ

日暮里から東北本線に接続する岩沼までの343.1Kmの路線。特急列車は上野駅と仙台駅を結ぶ特急スーパーひたちを中心に、特急フレッシュひたちが走っている。

臨時駅の偕楽園駅は下り線のみホームのある駅で、梅祭りの期間中停車する列車がある。上り方面にはいったん水戸駅まで下り列車に乗って上りに乗り換える必要がある。

観光のポイント

偕楽園の写真

偕楽園(水戸駅)

岡山市の後楽園や金沢市の兼六園と並ぶ日本三名園のひとつ。1842年(天保13年)に水戸藩第9代藩主徳川斉昭公(なりあきこう)が「衆と偕(とも)に楽しむ場」として開設した。園内には100種3,000本と、常磐線の南側田鶴鳴梅林(たつなきばいりん)には1,000本の梅が植えられ、毎年2月〜3月には全国から大勢の観光客が訪れる。

常盤神社の写真

常盤神社(水戸駅)

水戸黄門で有名な徳川光圀や9代将軍・徳川斉昭を祀る。近代に建てられた新しい神社。ドラマ水戸黄門でおなじみの葵紋の印籠を模った印籠守を授与しており、雑誌にて掲載され問い合わせが殺到したという。

弘道館の写真

弘道館(水戸駅)

江戸時代後期に日本の常陸国水戸藩に作られた藩校。現在は、茨城県営の都市公園の1つである弘道館公園となり、国の特別史跡に指定されている。正庁・至善堂・正門は国の重要文化財に指定されている。

地図

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