HOME » 一個人ブログ  » 「VOICE OF 焼酎」 » 岩手で出会った幻の焼酎2

「VOICE OF 焼酎」

岩手で出会った幻の焼酎2

[2010年5月31日]

 

幻の焼酎、柱焼酎の続きです。
 
まず、味わいのお話しの前に
この柱焼酎を造っている酒蔵についてご説明しましょう。
 
造っているのは岩手県は紫波町にある月の輪酒造。
創業が1886年といいますから約120年前、明治の始めですね。
 
日本酒蔵は立派な建物が残っているところが多いのですが
ここもまた創業当時の建物だそうです。
この蔵は付近の風景と相まって風情があっ本当にて美しいんです!
 
こんなに歴史ある蔵なのに蔵子さんの平均年齢は何と20代!
蔵の娘さん自ら杜氏を努める古くて若い酒蔵です。
 
 
この酒蔵の焼酎造りで特筆すべきはこの蒸留機。
 
社長さんの手造りだそうです。
 
いうまでもなく焼酎にとって蒸留機は味を左右する重要な
要素ですが、(僕も造りは専門ではありませんが)
必ずしも最新の設備が良いとういうわけではないみたいで
ものすごく古かったり、単純だったりする蒸留機が
すごくいい味を造っていることが結構あります。
ここもその一つだと思います。
 
 
僕たちはラベルのことを「顔」ともいいますが
この顔がまた素晴らしい!
無理に売れようと媚びてない感じがヒシヒシと感じられてすごく魅力的です。
 
実はこの柱焼酎アルコール度数が35度もあるんです。
通常焼酎は25度がベーシックな度数ですから高い部類に入ります。
 
度数が高いと聞くと「ピリピリ」とアルコール感のするきつい焼酎だと思うでしょう?
実は僕も最初はそうじゃないかなと思ったんです。
 
特に原料が米由来の焼酎はとかくアルコールのピリピリ感が前に立ちがちなんです。
ところがこの柱焼酎の驚きの点は、アタックの香りから揚げたてのかき餅のような香ばしい
香りが立ち上がり、アルコール度数の高さを感じさせない印象を与えてくれます。
 
口に含むと、香ばしさと米由来の強い甘さが印象的で、
ここでも度数の高さを感じさせないまろやかな舌ざわり。
アルコールのピリピリ感もとても穏やかで、むしろほとんど感じさせません。
 
そして余韻には甘茶を飲んだときのような、
強くそして消えるような不思議な甘さを長く感じさせます。
 
きついと思われがちなアルコール度数の高い酒ですが
月の輪酒造の柱焼酎はそれを覆す完成度の高い素晴らしい焼酎だと思います。
 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ikkojin.net/mt/mt-tb.cgi/248

コメント(1)

早速、拝読させていただきました。
100%お酒の職人さん、だと感じました。
残念ながら、今や私は多種多量の投薬のため、お酒が全く飲めないのが残念です。
でも、我が家の夫は、焼酎が大好きです。
家では麦、外では芋が主流です。
先月は、バランタインのハイボールにはまっていましたが・・・。
今度、五反田のお店に、焼酎を買いに行かせていただきます。

追伸:私のブログも見てみてくださいませ。。。

コメントする