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栗本斉の世界遺産ダイアリー

第11回 立ち入り禁止の世界遺産

[2012年2月 8日]

 

 

 世界遺産といえば、一大観光名所という印象を持つ方は多いことでしょう。

 

 例えば、外国人に人気の「日本の観光名所ランキング」を見てみると、

宮島の厳島神社、京都や奈良の寺社仏閣、姫路城などの世界遺産が上位に並びます。

合掌造りで知られる白川村や石見銀山なども、

登録後に観光客が急増したことで話題になりました。

 どうしても観光ビジネスにつなげたくなるのは当然だし、

その思惑で世界遺産登録を狙っているケースも多々あるわけです。

 

 

 

 

姫路城

 

 

 

しかし、世界遺産の目的は、あくまでも保護し後世に伝えていくということ。

観光は副産物に過ぎないばかりか、

登録されることで逆に環境悪化する場合も考えられるわけです。

とくに、人間の影響を受けやすい自然遺産では、

ガラパゴス諸島のように観光地化による危機が問題となっているところも。

これでは、世界遺産登録の趣旨も本末転倒といえるでしょう。

 

 

でも、頑なに観光地化を拒む、硬派な世界遺産があることも事実。

その代表的な場所が、オーストラリアのマッコーリー島。

 

 

 

 

写真素材:http://www.wallpaperlink.com/bin/0712/04280.html

 

 

大陸の南東に位置する絶海の孤島は、ペンギンやアザラシの大繁殖地。

また、地球のマントル部分がそのままの形で残っているということもあり、

地質学的な側面からも重要です。

もちろん人が住むことの出来ない無人島であり、学術的な研究以外での上陸は一切禁止。

ボートなどで見学することは可能ですが、あくまでも遠巻きに観察するしかありません。

でもこれくらいしないと、完全に保護し続けるのは難しいのです。

 

他にも、タイのトゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区や

ペルーのリオ・アビセオ国立公園なども同様に、一般開放はされていません。

 

 

世界遺産に注目し、観光することはもちろん悪いことではありません。

でも、世界遺産の本来の意味を理解して訪れるよう、心がけたいものです。

 

 

 


 

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