HOME » 一個人ブログ  » ちょっと一息、男の和菓子帖 » ひな祭りの和菓子

ちょっと一息、男の和菓子帖

ひな祭りの和菓子

[2012年2月 8日]



3月3日はひな祭り。桃の節句です。
ひな祭りの和菓子といえば、菱餅が思い出されます。
菱形のお餅を重ねたもので、紅、白、緑の三色が一般的です。
紅が桃、白が雪、緑が草の見立てともいわれています。
雪が溶けて草が芽吹き、花が咲くという
季節の移ろいを表しているという人もいます。

京都でよく見かけるのが、「あこや」です。
真珠貝のひとつである阿古屋貝にちなんでいます。
餡をのせた形から「いただき」、
柄のような先端の部分を引っ張っているところから「ひちぎり」とも呼ばれています。
私ははじめて見たとき、カタツムリかと思いました。
昔から伝わっている形だそうですが、ちょっと不思議な雰囲気です。

以前、人形町の「東海」というお店に行きましたら、
羊羹で作った江戸前寿司がありました。
マッチ箱くらいの折が2つで、片方はお赤飯、
もう片方はとろ、こはだなどの握り、かんぴょう巻きが入っていました。
とても手がこんでいて、こんな小さいものを、どうやって作ったのだろうと感激しました。

生菓子では、桃の花だけでなく、桃の実の形をしたものもよく見かけます。
中国の伝説の仙女、西王母(せいおうぼ)の庭には、食べると不老長寿になるという桃の実があるそうです。

京都や金沢などに行きますと、金花糖で作った野菜や果物、
貝などがかごに入って売られているのを見かけます。
金花糖というのは砂糖液を型に流して固めたもので、
赤や緑で彩色した素朴な姿に味わいがあります。
少しずつ日がのびて、春のきざしを感じるこの季節に、
ひな祭りのお菓子で少し早い春を楽しみたいものです。




 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ikkojin.net/mt/mt-tb.cgi/1205

コメントする