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やきもの歳時記

第20回 朱泥の粘土を焼成してみました

[2012年1月30日]

 

 

朱泥という粘土は鮮やかな朱色の粘土で、焼きあがりは朱色から赤茶色に焼きあがります。

日本では愛知県の常滑(とこなめ)焼きの急須や盆栽鉢などで知られています。

 

 

この朱泥の粘土を今年から陶芸教室国立けんぼう窯で

15番目の粘土として取り入れることにしました。

 

 

 

しかし、このまま教室の生徒の皆様にお渡しするわけには行かないので、

とりあえず急須を作って、成形から焼き上げまでの工程をテストすることにしました。

 

 

成形では、粘土の粒子がとても細かくて粘りがあるために比較的扱いやすく感じました。

ところが削りに入ると、この粒子の細かさが強敵で、

しっかりと研いだ道具でないとうまく削れません。

焼成温度に関しては思っていた以上に耐火度があり、

高温で焼いてもほとんど変形しないことが分かりました。

 

 

新しい粘土が入ったときにはいつもこのようにして何回か間でのテストを繰り返し、

粘土と釉薬の相性なども確認してから採用を決めるのですが、

朱泥は釉薬をかけないのが一般的なので、釉薬のテストはしませんでした。

 

 

 

       

 

          焼成前                          焼成後

 

 

 

焼成前と焼成後の作品を比較してみると、完成作品は少し暗い色調になりました。

釉薬はかかっていないのですが、水はしみ込みません。

つめではじくとガラスのような硬い感じの音が出ます。

風鈴なども作りたくなるようなきれいで澄んだ音が印象的です。

収縮率は思ったより高く、制作直後の大きさから比較すると約2割もありました。

このような収縮率の高い粘土を使いこなすには、かなりの熟練度が要求されるかと思います。

 

 

さて、この朱泥の粘土でどんな作品が作られることでしょう。

皆さんの豊かな発想に期待したいと思っています。

 

 

 

 

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