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[2012年1月25日]
なかなか目がとどかないけれども、
都市部以外でも気になるライヴ/コンサートはいくらでもある。
そうしたなかで、いつも気になっているのは静岡音楽館 AOIだ。
はじめて出向いたのは開館からほどない1990年代半ば過ぎだったとおもうが、
この「AOI」の意味がわからず、徳川家の「葵」と教えてもらい、
不明を、というより、歴史的な勘の悪さを恥じたのを記憶している。
今回紹介したいのは二つ。
ひとつはストラヴィンスキーの三大バレエ音楽。
2月4日(土)、14:00開演。
演奏は、沼尻竜典指揮の読売日本交響楽団。
20世紀の音楽史では欠かすことのできない、重要なレパートリー、
《火の鳥》《ペトルーシュカ》《春の祭典》は、
なかなか三曲をいっぺんに聴くという機会はない。
興行師ディアギレフが「バレエ・リュス」を率いて
ロシアからパリへやってきたのは1909年。
翌1910年に初演された《火の鳥》は、ロシアの民話をもとにしたもので、
大喝采を浴びた。
音楽を手掛けたのは、西ヨーロッパでは無名のストラヴィンスキー。
華麗なオーケストレーション、つぎからつぎへと溢れでてくる甘美なメロディ。
肩肘はった「芸術音楽」に疲れていた聴衆は、また、激しいリズムに、
カンフル剤をうたれたごとく、からだを揺さぶられた。
つづけて生まれた《ペトルーシュカ》も、《火の鳥》を追い抜くほどの成功。
そして、とさらに期待がたかまったところで、大スキャンダルをひきおこす
《春の祭典》の登場である。
ドビュッシーさえ、この曲には顔をしかめたという。
しかし、である。
この作品が、いまではスタンダードとしてすっかり定着しているのは、
誰もがご承知のとおり。
2月の寒い時期、ロシアの寒さと、音楽の熱さのコントラストをおもいつつ、
100年前のパリでおこった「熱」を、追体験してみるのはどうだろう。
ちなみに、《ペトルーシュカ》ではピアノが大活躍するのだが、
ここで演奏するのはパリを拠点に活躍する名手・永野英樹である。
さて、もうひとつ。
こちらも20世紀を代表する作曲家、やはりスキャンダルと縁のある、
ジョン・ケージのダンス曲の演奏/パフォーマンスである。
高橋アキのピアノを中心にしながら、
ダンスの田中泯、石原志保、ソプラノの
吉川真澄が加わる《フォー・ウォールズ》。
折しも今年はケージの生誕100年、没後20年。
3月10日(土)18:00開演。
急いで付け加えておかなくてはならないが、
ケージについてのさまざまな先入観をなくして、パフォーマンスに接してみるといい。
これは、とても静かなところ、リズミカルなところが交互にあらわれる、
ほとんど白い鍵盤のみによる、ほんとうにシンプルで美しい作品なのだ。
実験的な作品も《フォー・ウォールズ》に先だって2曲演奏されるが、
これらのコントラストもきっと楽しめるし、
音楽の多様さ、可能性に気づかせられることだろう。
遠いというイメージを持ってしまいがちだが、新幹線では
東京や名古屋からなら、1時間。
たしかに帰宅は遅くなるが、現地で宿泊する必要もないし、
おもしろいものがあれば、足をはこぶ価値はある。
そう、「3大バレエ」は、東京でも公演がおこなわれる。
静岡の2日後、2月6日、東京オペラシティ・タケミツメモリアル。
おもいおこせば、作曲家・武満徹に注目したのは、ほかならぬ、
来日してテープを聴いたストラヴィンスキーであった……。
「オーケストラを聴こう ストラヴィンスキー3大バレエ音楽一挙演奏!」
開催日時/2012年02月04日(土) 開場13時30分、開演14時00分
会場/静岡音楽館AOI
問い合わせ/静岡音楽館AOI 電話054-251-2200
詳細は以下のHPをご覧下さい。
http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/detail/0_detail.html?public_uid=1537

「生誕100年・没後20年 ジョン・ケージ:フォーウォールズ」
会場/静岡音楽館AOI
問い合わせ/静岡音楽館AOI 電話054-251-2200
開催日時/3月10日(土)開場17時30分、開演18時00分
詳細は以下のHPをご覧下さい。
http://members.jcom.home.ne.jp/akitakahashi/concert.htm
「2012都民芸術フェスティバル参加公演 オーケストラシリーズ」
開催日時/2012年2月 6日(月) 開演19時00分
会場/東京オペラシティコンサートホール
ご予約・お問い合わせ/日本演奏連盟事務局
電話03-3539-5131(平日10時〜18時)
詳細は以下のHPをご覧下さい。
http://yomikyo.or.jp/2012/01/2012-6.php
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