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今度の旅は各駅停車で

こだま4 通過待ちの停車時間に駅弁を買おう

[2012年6月21日]

 

 小田原駅に到着しました。ここで、大部分のこだまは5分停車します。


 東海道新幹線は、1時間に最大13本の列車が運行されており、

そのうち9本は「のぞみ」。

1時間に2本運行されている「こだま」は、

多くの駅で「のぞみ」あるいは「ひかり」に追い越されるのです。


 実は、これこそが「こだま」の旅最大の魅力です。

 


小田原駅で「のぞみ」の通過待ちをする700系「こだま」。

「のぞみ」通過の瞬間は、車体が一瞬大きく揺れます。

 

 東海道新幹線の駅には、必ずホームに駅弁の売店があり、

停車時間を利用してその土地の駅弁を買うことができるのです。


 小田原駅は、ホームの中ほどに東華軒の売店があります。

酢の利いた「特選小鰺押鮨」や、

甘い鯛のそぼろが人気の「たいめし」などで有名な駅弁店。

売り場には、小田原名物の提灯を模した看板があり、

普通のキヨスクとはひと味違ったオリジナリティが感じられます。

売店は、これから「こだま」に乗る人や、

僕たちと同じように停車時間を利用して駅弁を買いに来た人で、

なかなか賑わっていました。


 僕が乗った「こだま」の停車時間は5分でしたが、

3分ということもあるので、必ず発車時刻を確認してから買いに行きましょう。

 


小田原駅の東華軒売店。JR発足まもない80年代、新幹線の

各駅で名物駅弁を売り出す「新幹線グルメキャンペーン」が

行われたことがあり、売店には名残の看板が見えます。

 

 5分停車の場合、2本の列車が「こだま」を追い越していきます。

2本目の列車が猛スピードで通過していったら、間もなく発車時刻。

余裕を持って車内に戻ってください。


 小田原から、東海道新幹線は箱根山麓に入り、トンネルが多くなります。

温泉地で有名な熱海は、海岸まで山が張り出した狭い空間に駅を作ったので、

通過用の線路がありません。

熱海駅では、「のぞみ」に追い抜かれることはないので、

「こだま」はすぐに発車します。

熱海駅の前後でちらちらと見える相模灘と初島、大島はなかなかの眺めです。


 全長7,959mの新丹那トンネルを抜けると、三島駅に到着します。

三島駅は、全国の新幹線で唯一、一本の島式ホームに上下線の列車が発着する駅。

ホームには桃中軒の売店のほか、立ち食いそばもあります。

 


三島駅の桃中軒は、「港あじ鮨」で知られる駅弁店。高級感の

ある包みも、一見の価値ありです。

 


小田原駅名物を一度に味わえる「炙り金目鯛と小鰺押鮨」。

酢がよく利いていて、酒に合います。

 

 三島駅では、晴れていれば、ホームから富士山の勇姿を見ることができます。

ここからいよいよ富士山ゾーンですが、

三島駅発車からしばらくは茶畑が広がる丘陵地帯に遮られてよく見えません。

列車は駿河湾の海岸を見晴らす高台を走り、

海岸沿いに松の木が延々と連なる千本松原がよく見えます。


 富士山のハイライトは、三島駅発車から約5分後。

それまで視界を遮っていた茶畑が急に遠ざかり、

なだらかな愛鷹連山の稜線の向こうから、富士山がするすると現れます。

まるで、舞台の幕が開くようなその登場シーンは、東海道新幹線屈指の車窓です。

 


三島駅から約5分。愛鷹連山の向こうから姿を現す富士山。

やはり冬のほうがよく見えますが、夏の午前中も狙い目です。

 

 やがて、工場の煙突が増えてきたかと思うと、列車は新富士駅に到着。

ここでも、ほとんどの列車が3〜5分停車します。

ホームの端は屋根がないので、富士山の勇姿をたっぷりと眺めることができます。