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「In Transit  イン・トランジット」

進化する東南アジアの屋台食

[2011年7月21日]

旅先の楽しみは「食」。
中でもアジアの屋台で食べるローカルフードは
いつでも手軽かつ超格安に
できたての味を楽しめることで、
ファンも多いはず。





と書きつつ、
実は私は長い間、屋台食が苦手でした。


それははるか昔にどこか国の街角で、
露天でのちょっとした買い食いの後に激しい腹痛に襲われ、
数日間のたうち回ったという悲しい体験をしてから。


以来、周囲の人が
道端の屋台の串焼きや揚げ物、
ときには生ものさえもバクバク食べるのを見て、
その強靱な胃腸と精神力を羨ましく思っていました。


しかしここ10年くらいの間に
事情は大きく変わってきたような印象があります。





数年前に訪れたラオスの山間の町の露天街と市場。
野菜・肉・川魚と、食材が豊かに並ぶも
自分には無理、と決めつけていた私ですが
そこにあったのは衛生的で管理された
食材と屋台食でした。





お店の人は当然のように調理用の手袋を使っているし、
商品を手渡すときには新品のビニール袋に入れたりも。
最初からパッケージングされた食材も多く、
周囲に小虫などもほとんどいなくて、
通りの排ガスや直射日光への配慮もありました。





熱帯地域とは思えない
感動的なほどの衛生管理が行き届いていたのです。





恐る恐るいろんなローカルフードを口にした私が、
その新鮮さと美味しさに驚き、
屋台食の魅力を再認識したのは言うまでもありません。


屋台食の近代化は
シンガポールが70年代から露天商を管理して
ホーカーズと呼ばれる屋台村に再配置したことが有名ですが、
アジアのほかの国々でも
経済発展や感染症の克服に伴い
食品衛生の向上がめざましいようです。


日本にもかつては露天のお店が多くあったはずですが、
多くは経済発展の流れの中でその姿を消してしまいました。
東南アジアの国々では
生活の質が急速に向上するなかでも
屋台食とその生活スタイルをそのまま維持して、
その質を進化させているところが興味深いですね。


先日訪れたタイでは
有名コーヒーチェーン店前の歩道で
インスタントコーヒーの屋台が堂々と営業。
店舗の10分の1くらいの値段のコーヒーが
大人気でした。





そんな逞しい商魂も、
東南アジアから屋台が無くならない理由でしょうか。

 

 

 

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